医学部は6年制であり、他の4年制の学部と比べ長いですが、一体何を学んでいるのか。

主に私の出身大学での話になりますが、学ぶ内容は概ね同じですので、私の経験で紹介させて頂きます。

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学ぶべき内容は大体同じですが、大学のカリキュラムにより学ぶ順番や多少の違いはありますのでご了承を。

1年目

一般教養を学びます。

他学部の大学生と大体同様であり、必修科目はありますが、その他はシラバスから自分の選択したい講義を受講、単位を取る、という形です。

必修科目としては、英語、第三言語(ドイツ語、中国語、フランス語など)、化学、物理学、生物学などがあります。高校の理系科目で学ぶ内容と少しその発展という感じです。必修科目と一年生のうち必要な単位数を取ればokです。

2年目

医学の基礎学問を学びます。

2年目以降は基本全ての授業が必須科目になります。また、医学部はしばしばキャンパスが他学部と異なることがあり、必修科目だけとなる2年目以降はキャンパスが変わります。医学部には附属病院が付きものです。他の学部と同キャンパスにするには相当な敷地面積が必要となり、そのため(かどうかは不明だが)、別キャンパスとなっていることが多いです。

学ぶべき科目としては、専門領域の基礎。生理学、生化学、組織学、解剖学などです。なので、2年目(現役なら齢20歳)にして、遺体の解剖を体験します。

  • 生理学:生命現象を機能の側面から研究する学問
  • 生化学:生体内で起こる化学現象を研究する学問
  • 組織学:細胞間に見られる構造・機能的な関連性に注目したミクロな学問
  • 解剖学:生物体の正常な形態と構造とを研究する学問

2年目以降は全て必修科目のため、一つでも科目を落とすと留年します。

3-4年目

基礎学問の応用及び、社会的な医学および病気を学びます。

2年目で学んだ基礎学問のちょっと応用。生化学からの薬理学や、組織学からの病理学など。他、病気の有病率、罹患率、食品衛生など社会に関連する公衆衛生学と、死体に対する法的解剖や死後の身体変化を学ぶ法医学などがあります。

病理学、薬理学、公衆衛生学、法医学、科ごとの病気など。

  • 病理学:組織学の発展で、病気がある部位の組織を学ぶ学問
  • 薬理学:生体内の化学反応(生化学)に対して、薬物がどのように反応するか学ぶ学問
  • 公衆衛生学:疫学、生物統計学、医療制度、環境・社会・行動衛生、職業衛生、食品衛生などを学ぶ学問
  • 法医学:医学に基づき死因や死後時間など法律的に重要な事実関係の鑑定・解釈等をする学問
  • 病気:人体のすべてのところ部位・臓器における病気の概要を学びます。(脳・眼・耳・鼻・口・肺・心臓・食道・胃・膵臓・胆嚢・肝臓・小腸・大腸・血管・腎臓・膀胱・性器・皮膚・骨・関節・血液など)

また4年目が終わるまでに、OSCE(オスキー)という臨床能力の試験と、CBT(シービーティー)という医学知識の試験があります。これらに合格することで、臨床実習を受けることができます。(基本的にほぼ全員受かるレベルの試験です。)

5年目

附属病院にて病院実習を行います。

凡そ全ての科を1~2週間ずつ病院実習でまわります。実際に患者に対面して、診察し、手術室で手術を見たり、カンファレンスで症例を述べたり、勉強会に参加したり、学会に参加したりします。かなり科によって忙しさが違います。

出席日数や実習態度が極端に悪くない限り、留年することは少ないです。

6年目

国家試験に向けての自習期間です。

病院実習(選択)が数カ月あり、あとは国家試験に向けての勉強期間としてフリーな時間が多いです。たまに国家試験に向けた講義などがありますが、dutyは少ないです。開始時期は人それぞれですが、おおむね皆大学内の図書館や自習室で朝から晩まで勉強しています。あとは数カ月ごとに模試があります。

および、これまでに学んだ内容の全ての範囲の、卒業試験があります。範囲が広すぎるのでかなり大変です。

まとめ

  • 1年目:高校理系科目の基礎、一般教養を学ぶ。
  • 2~4年:医学の基礎から応用、病気を学ぶ。知識(CBT)と臨床能力(OSCE)の試験。
  • 5年:病院実習。
  • 6年:少し病院実習、あとは自習時間。卒業試験と国家試験。

学生期間が6年と長いと、良い点も悪い点もあると思います。旅行に行ったり学生期間を満喫する上で長いのはいいですが、新卒でも他学部と比べ2年の遅れが出てしまい、社会人スタートてしては遅くなってしまいます。

個人的には長期休みなどを短縮したりすれば、4年間でも終えられるような気はします。
が、多忙&息抜きのない地獄の学生生活になることは間違いないでしょう笑