見知らぬお婆ちゃんが、いかにもよぼよぼと辛そうに歩いているのを見かけた。

ありがちのようであまりない、本当にあった話。

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街中を友達と歩いていたときの話なんだけど、前方に腰の曲がったお婆ちゃんが両手に荷物を持って、ヨボヨボと歩いていた。

なんかすごい心配だな~と思いながらも、目的地に向かっている途中だったので追い抜いた。

「ちょっとあの婆さん危なそうだね」と。連れに言う。

「あぁ、確かにね」連れも言う。

 

お婆ちゃんを追い越してちょっとしてから

 

 

 

 

 

 

 

ガシャーン

 

 

 

 

angel

 

 

壮絶な音がした。

振り向くと、お婆ちゃんが倒れている。壮絶に転げたんだろうか。

寝転んでいる酔っ払いとかは基本放置だし、辛そうでもなんとかなっている人にはあまり手出しはしないけど、これは流石に近づいた。

 

「大丈夫ですか。」と

息が上がっていて汗を搔いていたけど、意識ははっきりしており、「足が辛い」と言っていた。

 

足が痛い以外には、胸の痛みとか嘔気とかめまいとかしびれとかそういったものはなさそうだった。追加で出現する症状もなく、少し休んで落ち着いてから介助して立ち上がらせた。

 

明らかに救急車は必要なかったけど、足が痛い訳だからだからちゃん家まで帰れるか心配で、「タクシーで帰りなよ」と提案するも、「バスで帰る」と頑なだった。そうですか。

自分たち以外に他にも近づいて来てくれた人がいて、「救急車呼びましょうか」と声をかけてきたけど、本人は拒否、僕らも必要ないと思ったので大丈夫そうだとお伝えした。人に無関心な都会だけれども、このような優しさをもった人もいることに嬉しさを感じた。私は友人と二人だったから(しかも二人とも医者)、特に躊躇もなく近寄ったけど、一人で見知らぬ人に優しさを見せるのはそれなりに勇気がいると思う。

バス停まで一緒に歩いて見送ったけど、その後どうなっているかは、わからない。

 

 

高齢者の転倒という点で、あの時点で救急車を呼ぶ必要はなかったけど、転んだところを目撃していない点からも、もう少~しだけ様子見たり、周囲の人に注意してもらうよう言えばよかったかな。あとは数カ月して調子が悪くなることもあるから注意してね、とか。

ま、仕事ではないからどこまでやるかはその人次第だけど。

 

病院で働いていると、急変して倒れる方はたまにいる。それでも丁度目の前で倒れられることは中々少ないが。

が、これが街中ってなると各段に少なくなると思う。

こんなネタ的な出来事が起こるんだな~と友人と陽気に話しつつも、少ないとは思うが今後もこういった出来事は多分遭遇する。そういうときにも、たとえ一人でも、人道的な対応ができるように心掛けたい。