点滴ライン/ルート確保の基本手技、手順、やり方

tenteki

研修医も多くの病院でやらなくてはならない、点滴のルート取り。

病院によっては全部看護師がしてくれるところもありますが、大学病院・市中病院関係なく基本的には研修医の手技として任せられることがあるので、体得すべき手技の一つです。

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道具を準備する

当たり前ですが、必要なものは全部用意して行きましょう。市中病院だと看護師さんが用意してくれたりします。大学病院だと全部自分で用意しないといけなかったりします。

<必要道具>

・駆血帯

kuketsutai

・消毒綿(アルコール、ヘキシジン)

syoudoku

・ルート針(20-22Gが多い)

safuro

・接続ルート(ヘパリンを満たして)

heparin

↑接続ルートに満たしてください。

・固定のテープ(テガダーム等)

tegadarm

・針入れ(針捨て、膿盆など)

noubon

他、感染予防の手袋、血で病室を汚さないように紙シートなどもあった方が良いです。

ルートを取る

では手順です。写真かイラストあったら分かりやすいんですが、、、なくてすみません。(いずれ用意できたらな、、、)

患者に手を出してもらう

ベッドに横になってもらっても可。

駆血して血管を探す

 皮膚から浮き上がっていなくても、血管は指で圧迫するとプニプニして感触が違うので分かります。自分の皮膚、血管を触ってみましょう。

 また、肘の尺側付近だと上腕動脈を触れていることがあるので、脈を打っていないか確認しましょう。(動脈穿刺してはいけません)

刺す血管を決めたら、消毒綿で拭く

 救急患者などで外から直で来た人などでは、体が凄い汚い人もいます。そういう人は消毒綿でしっかりとゴシゴシと何回か拭いた上で穿刺しましょう。

 基本的に病棟入院患者に取る際は、➀前腕、➁手背、➂その他(上腕や正中皮静脈、脚など)の順で。9割以上の人は前腕で取れます。どうしても難しい人なら、手背で。それでも難しい超難患者にはその他の部位で探しましょう。

刺す

 刺す前に内筒と外筒の滑り、位置関係は確認しましょう。ルート針の種類によっては滑りが悪かったり固かったりします。また、内筒と外筒がしっかり分離されていないと(針の中途半端なところに外筒が被っていると)、皮膚を貫通できません。しっかり針が出ている状態で刺しましょう。皮膚が弱い人の場合はしっかり反対の手で皮膚を伸展して抑えて。また、皮膚を穿破するときは一気にサッと刺した方が穿破しやすいです。また、痛みは皮膚で感じるので、ささっと刺した方が痛くないと言います。

逆血を確認する

 血管に針先が当たれば、逆血が来ますその位置から絶対に針を引かないように。もし引いてしまうと、血管を破った状態で針が血管外れた状態になり、皮下にどんどん出血します。つまり失敗に終わります。

逆血が来たら針先と血管の位置関係を把握しながら、針を寝かせて(針を持ち上げて)、外筒が血管内に入るまで(2-3mm)針を進めます常に逆血を確認しながら。逆血が来ていないのであれば、針先が血管から外れてしまっていることがほとんどです。(他には弁に当たっている場合がある)

針を進めたあとも逆血があれば、そこで外筒のみを進めます。しっかりと外筒を最後まで入れ終えて、それでも逆血があればルート取りは成功です。ただしあんまりのんびりやっていると逆血くる部分が満タンになってしまい、以降逆血が来ているのか否かが分からなくなるので注意です。

駆血帯を外してヘパリンルートを接続する

 外筒が入り切ったら内筒を完全に抜く前に、駆血帯を外します。外さないとドンドン血が溢れてきます。駆血帯を外したあとも、針に逆流防止弁が付いていない場合だと、逆血が続いて血が溢れてきます。なので、血管に入っているルートの先端を指でしっかり圧迫(閉鎖)すると、血が溢れません。難しい場合は多少血が漏れてもいいのでさっさと接続してしまうのが良いです。

 ヘパリンルートを接続した後は、シリンジを引いて逆血があるか確認します。よっぽど血管が細い人でない限り、成功していれば逆血が来ます。逆血を確認したらヘパリンを押して流します。その時にルート先の血管を触知しながら押せば、血管内をヘパリンが流れているのが触知できるはずです。(逆にできなければ入っているのか怪しい)

ルートを固定する

 テガダームなどで固定しましょう。ここらへんになると大体の病院において看護師さんの方が慣れているので、やり方教えてもらいましょう。最低限のルールとしては、刺入部が隠れないように貼ることです。あとは抜けそうになったりしないように、不安定性がないように貼ればokです。美しい貼り方などは看護師さんの貼り方を参考に。

 

後片付けして部屋を後にする

 しっかり道具は片付けましょう。針などを病室に置いていったら危ないですよね。特に小児の点滴を取ったあとは、しっかりキッチリ片付けましょう。片付けるのは当たり前ですが、特に小児のときはより一層気を張りましょう。すぐに口に入れたりしちゃいます。危ないものを危ないと分かっていないので危ないです。

 

慣れと諦め精神

慣れです。慣れれば大体できます。始めのうちはドキドキだったり、成功率にムラがあって嫌になったりするときもありますが、やり続けていると慣れます。

そして、慣れても難しい人はやはり難しいです。私も不器用ではない方ですが、過去に眼科のオペ患者で、点滴が全く取れず、熟練の看護師も取れず、麻酔科医のベテラン医師ですら取れなかった人もいました。(個人的にルート取るのが上手い医師は麻酔科、放射線科、小児科。)

「あなたの血管が難しいのが悪いんです」とは言わないですが、無理だと思ったらより上手い人にお願いする諦め精神も大事です。失敗して刺される回数が増えるのは患者にとっては辛いですからね。

 

以上です。

他にもいろいろポイントはありますが、最低限載せてみました。またいずれ、コツやテクニックの記事も書こうと思います。

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