【血液検査】採血の頻用項目(血算・生化学・凝固・血糖)基準値まとめ


ルーチンで取るような頻用項目をまとめてみました。

正常値と、超簡単な説明書きを入れています。

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WBC(白血球数)

正常値:3300-9000/μL

1μLあたりの白血球の数。感染症・炎症・悪性腫瘍・ステロイド使用などで高値。化学療法中・膠原病・造血不良性疾患などで低値。

好中球の比率

正常値:40-75%

白血球中の好中球の割合。細菌感染症・ステロイド使用などで高値。500個以下になるとFN(発熱性好中球減少症)。

RBC(赤血球数)

:430-570×10^4 /μL
♀:380-500×10^4  /μL

赤血球の数。脱水(血液濃縮)や多血症などで高値。出血する病態などで低値。正常値400-500と覚える。

Hb(ヘモグロビン)

:13.5-17.5 g/dL
♀:11.5-15.0 g/dL

ヘモグロビンの量。貧血の指標。脱水で高値、出血病態で低値。10以下で貧血、7以下で輸血が必要。正常値10ちょっと以上。

Ht(ヘマトクリット)

:40-53%
♀:35-45%

血液中の赤血球容積の割合。正常値40-50%と覚える

Plt(血小板数)

正常値:15-35×10^4 /μL

血小板の数。多血症などで高値。ITP, DICなどで低値。5万以下で輸血が必要。低値による易出血性に注意。10万以下だと少ないな、と思う。

PT(プロトロンビン時間)

正常値:70-100%

外因系凝固(第Ⅴ、Ⅶ、Ⅹ因子、プロトロンビン、フィブリノゲン活性)の指標。低値だと外因系凝固時間が延長。ワーファリン服用者は低下する。

PT-INR

正常値:0.85-1.15

プロトロンビン時間に同じ。

APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)

正常値:25-36秒

内因系凝固(Ⅷ、Ⅸ、Ⅹ、Ⅺ、Ⅻ因子、キニノーゲン、プレカリクレインなど)の指標。ヘパリン使用患者は延長する。ワーファリン内服者の術前のヘパリン化で使う。1.5-2倍程度(40-50秒)の値を目指す。

血中FDP

正常値:5.0 μg/mL以下

フィブリン、フィブリノーゲンの分解産物の総量。一次線溶と二次線溶亢進の指標。DICや血栓症、出血症などで高値となる。

※一次線溶:凝固の亢進なく線溶が亢進した状態
 二次線溶:凝固の亢進に伴って二次的に生じる線溶

D-dimer

正常値:0.7 μg/mL以下

フィブリンの分解産物。高値では二次線溶の亢進状態。

CRP(C反応蛋白)

正常値:0.3 mg/dL

炎症反応の指標。WBC数が先に反応し、そのあとにCRPが増加する。

AST(GPT)

正常値:10-40 U/L

肝臓に特異度が高い。

ALT(GOT)

正常値:5-45 U/L

肝臓以外に、骨格筋、心筋、赤血球などに含まれる。AST/ALT比を考慮して特異性高める。

γ-GTP

:80 U/L以下
♀:30 U/L以下

胆汁うっ滞性疾患で上昇。他、アルコール肝障害、薬剤性肝障害などで上昇。

CK(クレアチンキナーゼ)

:60-200 U/L
♀:40-150 U/L

骨格筋、心筋、平滑筋、脳などに多く含まれ、それらの崩壊で上昇する。心筋梗塞や多発性筋炎などで上昇。CK-MM(骨格筋)、CK-MB(心筋)、CK-BB(脳)の3つのアイソザイムがある。

BUN(尿素窒素)

正常値:8-20 mg/dL

腎機能の指標。血中に含まれる尿素量。肝でアンモニアから生成。

CRE(クレアチニン)

♂:0.6-1.0 mg/dL
♀:0.5-0.8 mg/dL

腎機能の指標。筋肉内のクレアチンから生成される代謝産物。筋肉量と比例するため性差・体格差あり。1以上で異常。

BUN高値の際、BUN/CRE比で脱水や消化管出血などの腎前性因子、腎不全などの腎性因子、尿路結石などの腎後性因子の評価をする。

T-Bil(総ビリルビン)

正常値:0.2-1.2 mg/dL

ヘモグロビン、ポルフィリン体の分解産物。グルクロン酸抱合の腸肝循環。黄疸の指標。1以上で高め。

GLU(グルコース・血糖値)

正常値:70-109 mg/dL(食前)

空腹時血糖126 mg/dL以上は糖尿病疑い。

HbA1c(グリコヘモグロビンA1c)

正常値:4.6-6.2%(NGSP値)

1-3ヶ月程度の平均血糖値の指標。6.5以上は糖尿病疑い。

TG(中性脂肪)

正常値:30-149 mg/dL(空腹時)

動脈硬化の因子。食後は高値となる。

TC(総コレステロール)

正常値:120-220 mg/dL

高コレステロール血症のスクリーニング。

HDL-C(HDL-コレステロール)

:40-85 mg/dL
♀:40-95 mg/dL

善玉コレステロール。

LDL-C(LDL-コレステロール)

正常値:65-140 mg/dL

悪玉コレステロール。

※ LDL-C=TC-HDL-C-TG/5

Na(ナトリウム)

正常値:135-145 mEq/L

細胞外液に多い陽イオン。浸透圧に関与。下痢や嘔吐で上昇、ループ利尿薬使用で低下。

K(カリウム)

正常値:3.5-5.0 mEq/L

細胞内に多い陽イオン。神経や筋の興奮に関与し異常値で心房細動などを起こす。腎不全で高値。嘔吐・下痢などで低下。

Cl(クロール)

正常値:98-108 mEq/L

代表的な陰イオン。通常Na濃度と並行して変動する。

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Ca(カルシウム)

正常値:8.6-10.2 mg/dL

骨代謝や筋収縮、血液凝固にも関与。ビタミンDが関与。

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